がんの生存率について考えましょう

松本クリニック 銀座 院長の松本 博です。
今月からコラムを連載致します。
よろしくお願いいたします。

このコラムでは、がん(固型癌、肉腫、白血病)についてご一緒に考えてみましょう。

がんと診断された場合、その5年後はどうなっているのでしょう?
それを知る一番の手掛かりは統計を読み解くことです。

信頼のおける統計、例えば大きな病院でもそれ程多くの患者さんがいないこともあるため、
それをまとめた国立がんセンターの統計を見てみましょう。

初めに統計に出てくる言葉の説明をします。
実測生存率と相対生存率についてです。

実測生存率がんとがん以外の死因も考慮するものです。

相対生存率がんのみによる生存率を示します。

次の表は胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、膵臓癌の5年生存率を示しております。

Ⅰ期ではほぼ40~90%台の5年生存率(5生率)ですが、Ⅳ期では乳癌30%台、大腸癌10%台、そして胃癌、肺癌、膵臓癌では10%未満です。

特に膵臓癌では診断時にほぼ半数がⅣ期という進行した状態で発見されています。
この現実を正しく認識して、早期発見・早期治療に努めたいですね。

またⅢ期、Ⅳ期ではあらゆる治療の可能性を検討して自分らしく生きたいですね。

がんには、固形癌、肉腫、白血病があります。だから”癌”センターではなく、全てのがんを診る”がん”センターなのです。

癌は免疫病(免疫低下がきっかけ)と言われることもあります。
免疫を上げる生活、免疫を保つ生活習慣を考えてみて下さい。

そして免疫を上げる、免疫を保つ治療を検討する余地が有りそうです。

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ANK免疫療法
松本クリニック 銀座

院長 松本 博
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